殺愛論

愛せ。愛せ。愚劣に愛せ。

愛し続けよ、甘えは許さぬ。

闇に隠れるもどきども、

荒廃にとどるものども。

旅に旅重ね、

嘘に嘘重ね、

軽敗に軽敗重ね、

狡猾なまでに愛さん。

幾度も幾度も潤いあれど、

幾度も幾度も迷いもあれど、

常に前方を見、歩きまいらん。

死者に言葉は要らぬ。

要るのは生者の歓喜の言葉なり。

生き、行き、良き、意気、域、粋、息、逝きたまいて。

さあ旅々させらるる。

我らの名は殺愛論。

またの名を……零崎無識の人間旅行。


はじまり

第一章 神動く(噛み砕く)
第二章 はじまる(恥丸)
第三章 敵対(適退)
第四章 友愛(言い合い)
第五章 女子高(助詞以降)
第六章 物語り(喪、逃れたり)
第七章 淡々と(タンタン狸と)
第八章 会話(下位は)
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